標準和名 | ウルメイワシ |
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学名 | Etrumeus teres |
画像 | ![]() (JPG:22.1KB) |
地方名 | うるめ |
分類 | ニシン目ニシン科ウルメイワシ属 |
資源水準 | 高位 |
動向 | 増加 |
評価機関・年度 | 国 2016 |
特徴 | 体は円筒形で目が大きい。腹部正中線に稜鱗(りょうりん 鋭い棘を持つ大きな鱗)をもたない。背鰭起部は腹鰭起部よりはるかに前にある。熊野灘で漁獲された最大の被鱗体長は28p。 |
漁法 | まき網、定置網ほか |
来遊時期と魚体 | 中型まき網による漁獲物の体長組成。夏から秋の20cm未満の未成魚が主体で、1〜6月には20p以上の成魚も加わる。 |
体長組成グラフ | (GIF:13.56KB) |
成熟 | 熊野灘では、1〜5月に14p以上で成熟する。2012年以降、成熟した個体が数百トン以上漁獲されるようになっていることから、熊野灘は近年ではウルメイワシの主要な産卵場のひとつと考えられる。 |
成熟度グラフ | |
その他の資源情報1 | 春季の定置網に混獲される幼魚は、秋以降のまき網の漁獲主体とはならないと考えられることから、6月以降に定置網やまき網で漁獲される遅生まれ群が資源豊度を左右する可能性がある。 |
その他の資源情報1グラフ | |
その他の資源情報2 | 熊野灘における鱗を用いた年齢査定により、寿命は7歳程度と推定された。なお、他海域を含めて漁獲主体は夏秋季の0歳魚であり、2歳以上の個体はこれまでほとんど確認されていなかった。 |
その他の資源情報2グラフ | |
年別漁獲量1 | 中型まき網では2007年を機に漁獲水準が年間1,000トン程度から3,000トン以上に大きく上昇した。2014年には6,000トン以上に水準が上昇し、2016年の漁獲量は1万トンを超えた。 |
年別漁獲量1グラフ | (GIF:13.97KB) |
年別漁獲量2 | |
年別漁獲量2グラフ | |
近年の月別漁獲量 | 漁獲主体は夏秋季の0歳魚で、近年では冬春季の産卵群もまとまって漁獲されるようになっている。2017年1月は前年を上回ったものの2、3月は大きく下回った。漁獲主体は20p前後にモードを持つ18〜26pの1歳以上であった。 |
近年の月別漁獲量グラフ | (GIF:9.87KB) |
研究成果1 | 熊野灘における漁獲物について、大型魚を重点的に調査し、鱗の輪紋数から4歳以上の出現を示唆(岡田 誠 2016.熊野灘における大型ウルメイワシの出現:黒潮の資源海洋研究17号) |
研究成果1画像 | |
研究成果1文献 | |
研究成果2 | 鱗による年齢査定により、24p以上では2〜7歳魚を確認(岡田 誠 2017.熊野灘におけるウルメイワシの年齢査定:第65回サンマ等小型浮魚資源研究会議報告) |
研究成果2画像 | |
研究成果2文献 | |
研究成果3 | 6月の定置網に出現する群れが8月までは熊野灘に滞留してまき網で漁獲される可能性がある一方、熊野灘に加入するウルメイワシは加入時期や加入時の体長も年によってまちまちで,新しい加入も頻繁に認められることから、複数の由来海域が想定され、その年や時期によって起源となる海域が異なっている可能性を示した(岡田 誠・久野正博 2014.2013年冬春季の熊野灘における小型浮魚類の加入と海況:黒潮の資源海洋研究15号) |
研究成果3画像 | |
研究成果3文献 | 2013年冬春季の熊野灘における小型浮魚類の加入と海況 |
研究成果4 | |
研究成果4画像 | |
研究成果4文献 | |
研究成果5 | |
研究成果5画像 | |
研究成果5文献 | |
関連リンク | 我が国周辺の水産資源の現状を知るために |
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